SPRESENSE用機能拡張ボード 【B-stem LTE01】
製品特徴
本基板はSPRESENSEメインボードに、さくらインターネット株式会社のLTEモジュール「sakura.io SCM-LTE-01 Rev.B」を接続する拡張ボードです
本ボードを用いることで、SPRESENSEはさくらインターネット株式会社が提供するLTE通信網を通じたデータ送受信を実現します。
sakura.io通信モジュールSCM-LTE-01 Rev.Bに関する情報は、さくらインターネット株式会社のサイトをご参照ください


microSDカードスロット、マイク入力、ヘッドホンジャック、スピーカー出力を搭載しています。
汎用入出力端子として、2.54mmピンヘッダアレイを備えています。また、センサー類を接続し、それら検出結果の通信が可能です。
SIMは通信モジュールに組み込み済みとなります。SIMの購入/契約は不要です。
① φ3.5mmステレオヘッドホンジャック
② マイク入力(アナログ×2ch またはデジタル×4ch)
③ スピーカー出力2系統(未実装)CN5:Lch CN6:Rch
④ センサー・GPIO入出力(3.3V/5V)
⑤ microSDカードスロット
⑥ microUSBコネクタ
⑦ JTAGコネクタ(未実装:Arduino開発の場合は未実装のままで構いません)
部品例:ヒロスギ PSM-720153-05(8ピン抜き)
⑧ SPRESENSE MAINボード接続用コネクタ


注1) ソニー製マイコンボード「SPRESENSEメインボード」、さくらインターネット製「sakura.io SCM-LTE-01 Rev.B」、「ミニスペーサ―」は含まれておりません。
別途ご用意ください。
注2)ソニー製マイコンボード「SPRESENSEメインボード」と本製品を接続する際には、ミニスペーサーMNS-03を用いて両基板を固定することをお勧めします。
固定が不十分な場合コネクタが外れて、故障の原因となります。
注3)「sakura.io SCM-LTE-01 Rev.B」と本製品を接続する際は、両面テープを用いて固定してご使用ください。
Sakura.io SCM-LTE-01の使用方法


取り付ける際は、両面テープを用いてLTE01上に固定してください。
ソフトウエア起動の仕方
(1)Arduino IDEより、SakuraIOライブラリをインストールします。
「ツール」→「ライブラリを管理」でライブラリマネージャを開き、sakura.IOライブラリをインストールします。
(2)以下の関数を作成します。
void setup_sakura_io_ext_board()
{
/* Digital 3.3V LDO enable */
board_power_control(PMIC_GPO(0), true); // HIGH
delay(100);
/* sakura.io module power enable */
board_power_control(PMIC_GPO(2), true); // HIGH
delay(100);
/* set sakura.io module Active mode (set wake_in port High)*/
digitalWrite(4, HIGH);
/* assert reset sakura.io module (set reset_n port Low) */
digitalWrite(40, LOW);
delay(10);
/* release from reset sakura.io module (set reset_n port High) */
digitalWrite(40, HIGH);
/* Workaround for Wire initialization failure */
Wire.begin();
}
(3)プロジェクトのソースコードのsetup関数の中で、上述の setup_sakura_io_ext_board() を呼出します。
◇サンプルスケッチ
SPRESENSEが取得したGNSSのデータを(LTE01経由して)Sakura I/OのLTE基板からサーバーに送信するArduinoのサンプルスケッチのダウンロードはこちらから
ヘッドホンおよびスピーカー出力の使用方法
本製品は、ヘッドホン用のφ3.5㎜ジャックを搭載しています。
また、スピーカー出力用の取り付け穴を用意しております。使用する場合には、Spresense メインボードならびに本ボードにおいて半田付けの作業が必要となります。
詳細については、Spresenseハードウェアドキュメント(外部サイト)のスピーカーの使用方法をご参照下さい。
※ はんだ作業を行った場合には、製品保証の対象外となりますのでご自身の責任において実地してください。
マイク入力の使用方法
本製品は、マイク入力用のピンヘッダを用意しています(デフォルトはアナログ入力)。
また、一部の抵抗に対し半田付け作業の処置を行うことでデジタルマイクに出来ます。
ピンアサインは別表を参照してください。
※ はんだ作業を行った場合には、製品保証の対象外となりますのでご自身の責任において実地してください。
アナログマイク入力からデジタルマイク入力への切り替え方法
アナログマイクからデジタルマイク入力に切り替えるためには下記の2つの手順が必要です。
・R24を取り外し、R29に0Ωをマウント(またはジャンパ線などでショートする)。
・R135とR136に0Ωをマウント(またはジャンパ線などでショートする)。
※はんだ作業を行った場合には、製品保証の対象外となりますのでご自身の責任において実地してください。
microSDカードコネクタ
本ボードは、SDIO規格準拠した1.8Vの 4bit(または1bit)SDモード対応インターフェースを持ちます。
LTE拡張ボードではレベルシフタにより3.3Vに電圧を変換していますので、
SPRESENSEよりmicroSDカードが使用できます。
センサー・GPIO入出力(3.3V/5V)の使用方法
本製品には、SPI接続1系統、PWM出力4系統、アナログ入力2系統を接続できる端子を用意されています。
また、SPI接続ならびにPWM出力は、CN2のピンソケットにて3.3V⇔5.0Vに変更可能です。
CN2ピンソケット
1-2:3.3V 2-3:5V(default)
プッシュスイッチ(S1)
PushSWは、汎用スイッチで、Arduino IDEのD33(CXD5602の” SDIO_CMDDIR”ピン)に割り当てられています。
スイッチを押すと信号がHighレベルからLowレベルに変化します。